YouTubeの切り抜き動画でチャンネル収益化する方法と注意点

YouTubeの切り抜き動画でチャンネル収益化する方法と注意点

YouTube(ユーチューブ)の切り抜き動画で収益を得る時の注意点とは

最近YouTubeやTikTokで、面白かったシーンや盛り上がったシーンを抜粋した切り抜き動画をよく目にしませんか?このような二次創作した動画について、著作権や収益はどうなっているのか気になる方も多いかと思います。

YouTubeの切り抜き動画や二次創作で収益を得ても著作権は大丈夫

今回はそんな切り抜き動画を編集し、これからYouTubeで収益を得たい人必見の「切り抜き動画で収益を上げる仕組み」や「切り抜き動画をアップする際の注意点」について解説していきます。

切り抜き動画でYouTubeの収益が得られる仕組み

そもそもYouTubeで収益を上げるにはユーチューブの収益化条件をクリアしないといけません。
直近12カ月間の総再生時間4000時間以上とチャンネル登録者数1000人をクリアした上で、YouTubeのコミュニティガイドラインを結べばチャンネルを収益化することが可能となっています。(関連記事:『YouTubeで収益が得られる仕組み-完全解説-』)

このコミュニティガイドラインとは国籍や年齢、性別など様々なユーザーが集まるYouTubeを健全に保つ為のルールで、暴力的、性的、差別的なコンテンツを投稿することを禁じています。著作権を侵害する行為もまた、この利用規約で厳しく禁じられています。

では、1日に100年分もの動画がアップロードされているYouTubeではどのようにして著作権の侵害を阻止しているのでしょうか?その答えはYouTubeの「コンテンツID」という仕組みにあります。

著作権を守るYouTubeのコンテンツIDとは

YouTubeのコンテンツIDとは、第三者によりアップされたYouTube動画を、著作権者(コンテンツの所有者)から予め提出されたデータベースと照合し、スキャンするYouTube独自のシステムのことです。

YouTubeのContent IDについての解説動画

人間の指紋を照合する鑑識のようにYouTube上の音楽や動画のコンテンツのコピーがないかを識別しているコンテンツIDシステムですが、実は2007年から既に実装されていた機能です。その当時から年々、識別の精度やスピードが上がり、以前は動画が投稿されてしまった後に著作権違反の警告を出していたのですが、現在では動画投稿する前にも一度フィルターがかけられるようになりました。

YouTubeの動画アップ時のコンテンツIDシステム
YouTubeの動画アップロード時にコンテンツIDによって著作権違反がないかチェックが入るように

 

コンテンツIDによって著作権違反が発覚した場合に著作権者には3つの選択肢が用意されています。

1, 動画を配信停止、削除する
2, 動画に広告を掲載して、動画を収益化する
3, その動画の統計情報を取得する

(参照:YouTubeヘルプ>著作権と著作権管理>著作権管理ツール>Content IDの仕組み)

これまでは多くのYouTuberや制作会社が自分の作ったコンテンツを二次利用されることに敏感だった為、1を選択することが一般的でした。しかしながら、ここ最近は2の選択肢を選択する人が増えてきました。2の選択肢で注目すべきなのが動画を収益化して得た収入を、アップロードしたユーザーと折半できるということです。この仕組みを発見した動画配信者のひろゆきさんやマナブさんが、自分の動画の二次的利用を認めると発表したことで、切り抜き動画が増えたのです。つまり著作者が許可さえしてしまえば、そのコンテンツを編集をした動画も収益化することが可能なのです。

切り抜き動画を作る時の注意点

YouTubeで収益を得たいと考えているが、「何を投稿して良いか分からない!」「投稿するコンテンツがない!」という方にとって切り抜き動画で正式に収益を得られるというのは嬉しいニュースかと思います。しかしながら、収益を上げることが正式に認められているからと言って好き勝手に動画をアップロードしても良いという訳でもありません。ここからは切り抜き動画を投稿する際の注意点を解説していきいましょう。

著作者は収益化を承認しているか

そもそもの大前提として、オリジナルのコンテンツ配信者が切り抜きなどの二次創作を許可していなければいけません。この承認がなければ、どんなにチャンネル登録者が多いチャンネルでも一瞬でアカウント停止されてしまいます。著作権の侵害はオリジナルのコンテンツ主が訴えない限り罪に問われないので、「警告がこないからOK」「著作権対策しているから大丈夫」と勘違いしている方も多いですが、絶対に勝てない勝負になりますので確実に許可をとるか著作権をフリーにしているかどうかを確認するようにしましょう。また、切り抜き動画で収益化することの許可や承認が確認ができたら概要欄に

「※当チャンネルは(著作主)の動画管理元である(著作者の事務所)と正式な契約の元でMCNに加入し、収益は折半して運営しております。」

「※当チャンネルは下記、動画の内容に基づいて(切り抜き元のチャンネル名)の切り抜き動画の投稿・収益化を公認されております。>(収益化を承認することを発表している動画リンク等)」

と言った文言を記載し、どのようなソースに基づいて二次創作を行っているのかを明記し、収益を分配している動画であることを明確にしましょう。

著作者に収益以上の価値を提供する

オリジナルの製作者は自身のコンテンツを著作権フリー状態にしてしまうことでどんなメリットが得られると思いますか?収益源が分散され、複数のチャンネルから収益を得られること以外にも、自分の動画が露出する機会が増え、認知が拡大することも期待しています。元となっている動画コンテンツ自体を批判したり、誤解を招くような悪意ある編集をしてはいけないことはもちろんですが、ネタバレや魅力を損なうような編集をしないように心がけましょう。よくある編集で言えば、

「長い動画の見所をまとめたカット編集」
「ライブ配信などの無編集動画にテロップ付け」
「分かりやすいイラストや図説を追加」

このあたりの編集は配信者側にも視聴者側にも好まれる編集といえるでしょう。

切り抜き動画での収益化を許可している著作者

それではどのような人が自身のコンテンツの切り抜きや二次創作を許可しているのか紹介していきます。

切り抜き動画が大人気の ひろゆき

元2ちゃんねる管理人の ひろゆき さんの動画はネット上でとてもバズりやすいコンテンツです。TVやネット番組で様々な議論を繰り広げ、相手を論破していく様子が非常に人気です。自身のYouTubeチャンネルでは視聴者からの質問に答えるライブ配信をしており、その数時間の動画をそのままアーカイブとして残しています。ここでの質疑応答を切り抜いて編集してる方が多いようです。競合が多く、多い人だと既に20万人近くの登録者まで伸ばしているチャンネルもありますので、もし同じひろゆきさんの切り抜きで動画投稿していくなら、他チャンネルと差別化できるような編集や戦略が必要でしょう。

フリーランスで稼ぎたい層に人気 マナブ

ブログのアフィリエイトやプログラミングで生計を立てるフリーランスのマナブさんもまたYouTubeの切り抜きで収入を得たい層と親和性が高いのではないでしょうか?その考え方や物腰の低い語り口は、長い時間見ていてもストレスがなく見れるのですが、既にテロップなどがついている編集の為、二次創作する場合は余談などをカットして要点だけをまとめる編集の方向性となるでしょう。

元動画が無編集なので編集しやすい DaiGo

メンタリストのDaiGoさんもYouTubeでは日常生活や仕事で役立つ知識や考え方を心理学を交えて発信しています。幅広い層に響く話題が多いので切り抜き動画の再生回数も稼ぎやすそうです。
ただしDaiGoさんの場合、切り抜き動画として使用したい場合にはDラボという自身がプロデュースしたアプリに会員登録する必要がありますので注意です。

二次創作ガイドラインを要チェック Vtuberの「ホロライブ」

「カバー株式会社」が運営する「hololive ホロライブ」もまた二次創作に関する著作権の所在やその切り抜き動画から発生する収益について言及しています。

hololive二次創作ガイドライン

このガイドラインの第2条によると、切り抜き動画は「改変物(著作物を変更、切除その他改変して作成したものであって、二次的著作物に該当しないもの)」と定義され、第4章-第2項(6)では「商用利用に関しては、当社より事前の承認を受けるものとすること」としています。要約すると切り抜き動画で収益化すること自体はカバー株式会社の事前承認があれば問題ないようです。

世界進出の為に切り抜きを承諾 DJ社長

レペゼン地球改めCandy FoxxのDJ社長もビジネスパートナーという形で切り抜き動画を編集してくれる人を公式に募集しました。自身のYouTube動画に広告をつけていないのに、切り抜き動画で収益を上げている人が多いことに疑問を感じたDJ社長は編集者と7:3の割合で収益を折半することを公言しています。

Candy Foxxと改名し、世界進出を狙う彼らにとって外国人向けにテロップをつけることができる人は貴重です。日本国内のみをターゲットにしたコンテンツよりも世界規模で視聴者を広げられれば、チャンネル登録者や再生回数も多くなることが予想され、その分収益も大きくなるといえるでしょう。

切り抜きは許可しているが収益化は許可していないYouTuber

ここからはよく切り抜き動画などで見かけるが収益化するのはNGのアーティストやYouTuberを紹介していきます。

「金爆」の愛称で有名なエアーバンドのゴールデンボンバーは自分たちの楽曲のほとんどを著作権フリーにしたり、写真やロゴをSNSなどに投稿することを許可すると発表しております。しかしそれらのコンテンツから収益を上げることやアーティストや事務所の収入が減るような行為は禁じられています。
またYouTubeやTikTokなどでファンによる二次創作が一つの大きなコンテンツと化している東海オンエアもまた切り抜き自体は許可しているが収益を得ることは許可しておりません。

このように「みんなやっているからOK」ではなく、しっかりとそのクリエイターや事務所のルールに則って切り抜き動画を投稿するようにしましょう。

YouTube切り抜き動画の収益化 まとめ

切り抜き動画で収益を上げる際は

・切り抜きなどの二次利用が許可されているかどうか著作権の所在を確認する

・その二次創作物から収益を上げることが認められているかどうかを確認する

・収益を上げる際の折半比率や禁止行為などのルールを確認する

・基本的に自分の為ではなくオリジナルコンテンツ者にメリットがあるような編集をする

以上のことに気をつけて切り抜き動画によるYouTube収益化を目指しましょう!

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